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皆さんこんにちは!
荒木電機、更新担当の富山です。
今回は、私たちの暮らしに欠かせない「エアコン」と、それに関わる工事が環境に与える影響について、少し深掘りしてみたいと思います。
家庭やオフィス、店舗など、あらゆる場所で使用されるエアコン。快適な空間をつくる一方で、製造・施工・運用の各段階で環境負荷が発生しているのをご存じでしょうか?
エアコンの心臓部とも言えるのが「冷媒(れいばい)ガス」。冷媒とは、空気中の熱を運ぶための特殊なガスで、現在はR32やR410AといったHFC系冷媒が主流です。
これらの冷媒は、地球温暖化係数(GWP)が非常に高く、大気中に漏れた場合の温室効果がCO₂の数百倍〜千倍にも達します。
つまり、施工不良による冷媒漏れは地球環境に大きな悪影響を与えるのです。
配管接続の不良(ナットの締め不足)
冷媒管の曲げ加工ミス
施工後の真空引き不足
こうした事態を防ぐには、熟練した技術者による丁寧な工事と、適正な機材管理・点検が不可欠です。
エアコンの運転には大量の電力が必要です。特に夏場や冬場のピーク時には、エアコンが家庭の消費電力の約3〜4割を占めるとも言われています。
この電力が火力発電に頼っている限り、エアコンの使用量=CO₂排出量増加に直結します。
したがって、高効率の省エネ型エアコンを正しく設置することが、環境への第一歩となります。
古くなったエアコンの撤去や交換の際、冷媒ガスを大気に放出したまま処分してしまうと、法律違反であるばかりでなく、大気汚染につながります。
施工業者として大切なのは、以下のような適正処理フローを徹底すること。
回収用機器による冷媒ガスの抜き取り
指定業者による機器の分解・破棄
フロン排出抑制法に基づいた報告・管理
環境意識の高いエアコン工事業者としては、**「設置だけでなく、撤去にも責任を持つ」**姿勢が重要です。
エアコン工事は「快適空間の提供」だけではなく、「環境保全とのバランス」も問われる時代に突入しています。
正確で漏れのない施工
高効率機器の提案
適正な廃棄と冷媒回収
法令順守と記録管理
こうした地道な取り組みが、未来の地球環境を守る大切な一歩となるのです。
次回もお楽しみに!